その他の寺社

神社仏閣

左下り観音(さくだりかんのん)

天長7年(830)に僧・徳一により建立されたもので、別名「首なし観音」と言われています。
山の中腹にある岩を切り開き構築した見事な三層閣で、樹齢数百年の老松の小道を進むと、京都の清水寺に似たお堂が見えます。
観音堂内には「首なし観音」が安置されています。

また会津藩の教育文化に尽力した学僧如黙がここに住み花月を友にしたと伝えられます。
会津三十三観音の21番札所です。

スポットデータ

住所 福島県大沼郡本郷町大石字東左下り1173
地図
連絡先 一般社団法人 会津美里町観光協会
TEL / FAX TEL:0242-56-4882
/ FAX:0242-56-4876
関連記事 https://misatono.jp/tag/左下り観音

法幢寺(ほうどうじ)

「会津の善光寺様」と呼び親しまれています。
建治2年(1276)に、村主藤田常胤が開基となり、善光寺如来の分身として阿弥陀三尊像を金銅をもって鋳造し本尊として奉ったといわれ、明応3年(1494)宗蓮社玉譽上人によって開山されました。

中尊の阿弥陀如来像背面には、「奉鋳金銅善光寺阿弥陀如来、右志者為父母二親並常願藤原氏乃至法界平等利益也、建治弐年丙子二月時正初番」の銘が刻まれており、高田の地にも浄土教の隆盛と共に善光寺如来の信仰が広まっていたことをうかがわせます。

また、阿弥陀三尊像は、紀年銘の明らかな秀作として、昭和4年(1929)国宝に指定され、戦後国指定重要文化財となって、今も地域の深い信仰を得ています。本堂に本尊「銅像阿弥陀如来及び両脇侍立像」(国 指 定重要文化財)があり、本堂脇の大黒堂には、運慶作といわれる大黒天が祀られています。

境内には樹齢百年以上といわれる〈百日紅〉の木があり、夏には紫じみた桃色の花が美しく咲きます。

参拝時間:午前9時~午後5時。
拝観の際には、予約が必要です。

スポットデータ

住所 福島県大沼郡会津美里町字法憧寺南甲3499-1
地図
連絡先 浄土宗 法幢寺
TEL / FAX TEL:0242-54-3140

常福院薬師堂(田子薬師堂)
(じょうふくいんやくしどう(たごやくしどう))

建久8年(1197)に田子道宥という長者が開山したといわれます。
禅宗様の建物で、会津の中世建造物の面影を残します。国重要文化財に指定。

人々は田子薬師と称し、除病安楽、飢渇飽満等を祈願したといわれています。
会津十二薬師巡りの第八番とされています。

スポットデータ

住所 福島県大沼郡会津美里町新屋敷字山王塚甲99
地図
連絡先 一般社団法人 会津美里町観光協会
TEL / FAX TEL:0242-56-4882
/ FAX:0242-56-4876
関連記事 https://misatono.jp/tag/田子薬師

清龍寺文殊堂(せいりゅうじもんじゅどう)

暦応2(1339)年、円済法師がこの地に立ち、独鈷等(仏具の一種)を投げたところ光を放ったので、土を盛り、堂を建てたことから始まったといわれています。
清龍寺はもとは伊佐須美神社境内でしたが、寛文年間(1661~73)には社地から分離し、伊佐須美神社奥の院別当をつかさどっていました。

境内にある文殊堂は文殊菩薩を祀ったお堂で、古くから人々の信仰を集めていました。

毎年2月25日は文殊院の例大祭「文殊大祭」で、県内外から学問成就・技芸上達を願う多くの人で賑わいます。

スポットデータ

住所 福島県大沼郡会津美里町文珠西甲3611
地図
連絡先 一般社団法人 会津美里町観光協会
TEL / FAX TEL:0242-56-4882
/ FAX:0242-56-4876
関連記事 https://misatono.jp/tag/清龍寺文殊堂

常勝寺(じょうしょうじ)

天正10(1582)年、常勝が開基し、葦名盛氏公が向羽黒山城から黒川城 (鶴ヶ城) へ移った際の館跡や屋敷跡だったといわれています。
明治2(1869)年、三日町から現在地に移り、明治21(1888)年に本堂を再建しましたが、本郷大火で焼失したため、大正5~6(1916~1917)年に再建されました。

本郷焼の開祖である陶祖・水野源左衛門、磁祖・佐藤伊兵衛の位牌をまつった陶祖廟(とうそびょう)があります。
陶祖廟は年に一度だけ、9月16日に行われる陶祖祭にだけ公開されます。
また、旧寺跡にある三日町聖徳太子堂は、1つの屋根の下に二つの礼拝する所があり、経巻を持つ珍しい太子像を所蔵しています

スポットデータ

住所 福島県大沼郡会津美里町本郷上3110
地図
連絡先 一般社団法人 会津美里町観光協会
TEL / FAX TEL:0242-56-4882
/ FAX:0242-56-4876
関連記事 https://misatono.jp/tag/常勝寺

会津三十三観音(あいづさんじゅうさんかんのん)

会津三十三観音巡りは、江戸時代に始まり、時代と共に盛んになり、庶民の間に深く信仰されるようになりました。保科正之が会津の領主となった際に三十三カ所の霊場を会津領内に選んだのが始まりといわれています。

当時は会津領内からも、伊勢参宮や熊野神社参拝、西国三十三札所順礼などに出向く者が多く、多額の費用が領外に流出したため、その防止策として領内に大神宮や熊野神社を勧請し、巡礼のための霊場が選ばれたとも言われています。

後にささやかな娯楽性や観光的な要素も加わり、各地区ごとに「観音講」などがかたちづくられ、今日に至っています。

第二十一番 左下り観音堂(さくだりかんのんどう)
第二十二番 相川観音堂(あいかわかんのんどう)

いぼ観音とも言われ、祈願するといぼがとれるといわれています。
本尊の木造十一面観音立像は、昭和49年に町重要文化財に指定されました。

第二十三番 高倉観音堂(たかくらかんのんどう)

高倉観音は、後白河天皇の第2王子、高倉宮以仁王が平氏追討の命を受けて兵を挙げた時、守護仏である観音像を、その重臣、長沢大夫常春に下さったものをこの観音堂に安置したことから、そう呼ばれています。

第二十四番 関山観音堂(せきやまかんのんどう)

下野街道の駅所として栄えた関山の集落にある観音堂です。荘厳な十一面観音菩薩は一生に一度だけの願いをかなえるといわれ信仰されています。

第二十五番 領家観音堂(りょうけかんのんどう)

常楽寺は美濃国の旅僧、常延によって建長元年(1249)に創始されました。16世紀半ばには30貫文の寺領を持っていましたが、蒲生の時代に失いました。現在は、本堂はなく、天保2年(1831)建立の観音堂のみが残り、十一面観音座像が安置されています。

第二十六番 富岡観音堂(とみおかかんのんどう)

福生寺観音堂は国重要文化財に指定されています。建立時期を示す棟札はないものの、文安3年(1146)の巡礼札が発見されており、会津中世建築の貴重な遺構とされています。
像高約220cmの大きな十一面観音菩薩坐像が祀られています。

第二十七番 大岩観音堂(おおいわかんのんどう)

徳一作の聖観音があります。

第二十八番 高田観音堂(たかだかんのんどう)

天王寺の十一面観音像は、人肌観音とも呼ばれ、仏体に温もりを有しているといわれています。
33年に1度御開帳の秘仏です。
58代光孝天皇の皇子・観祐法印と縁のある観音像といわれています。
戊辰戦争時に堂宇は灰燼に帰しましたが、明治初期に、現在地に立て直されました。
観音堂は火災を防ぐため、珍しい土蔵造りとなっています。

第二十九番 雀林観音堂(すずめばやしかんのんどう)
第三十番 中田観音堂(なかたかんのんどう)
番外 浮身観音堂(うきみかんのんどう)

スポットデータ

住所 福島県会津美里町内
連絡先 一般社団法人 会津美里町観光協会
TEL 0242-56-4882