龍興寺
神社仏閣
天海大僧正が出家したといわれる天台宗の古刹。嘉祥年中(848)慈覚大師によって開山され、本尊を阿弥陀如来としています。
天海大僧正の父母の墓があり、人々の崇敬の深さと隆盛を極めた寺院であったと史実書籍等にも記されています。
また、境内には会津五色不動尊の一尊・離悩赤不動尊が祀られており、天海大僧正は出家の際に仏道成就を深く祈ったと伝えられています。
スポットデータ
住所 | 福島県大沼郡会津美里町字龍興寺北甲2222-3 地図 |
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連絡先 | 道樹山 龍興寺 |
TEL / FAX | TEL:0242-54-2446 |
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見どころ
浮身観音 八葉堂
浮身観音は徳川家康・秀忠・家光に仕えた天海大僧正と縁の深い観音様です。
永禄2年(1559)に舟木兵太郎(後の天海大僧正)が12歳の時、霊夢によって浮目というところの水田より土仏観音像を発見。
後にこの土仏を模して木造の観音像をつくり、胎内に土仏を納め祀ったとされています。
浮身観音は、会津三十三観音の番外ですが、現在は龍興寺境内に浮身観音堂が建立され、人々の参詣が絶えません。
一字蓮台法華経(国宝)
福島県内に3つしかない国宝の一つで、書き終えるまで280年を要したといわれています。
経文6万9384字の一字一字を仏と見立て、淡彩のハスの台座に乗せるように写経されています。
全長9メートルほどの貴重な斐紙に銀罫を引いた一行17字詰めの体裁をとっています。
ハスの台座は郡青、丹、緑青、銀泥、泥、金泥と色鮮やかに彩色され、経文字は優雅な和様の細楷で丁寧に墨書されている装飾経です。
拝観は、要事前連絡。拝観料は志納。
※文化財保護のため、悪天候時は拝観出来ない場合有り。
古代蓮
敷地内の蓮池華芳園の「蓮」は、約2千年前の遺講から見つかった種子を現代に開花させた古代蓮です。
毎年夏、20種類以上の蓮が咲き誇り各地から大勢の観光客が訪れます。
見頃:7月上旬~下旬
天海大僧正木造座像
龍興寺本堂の天海大僧正坐像。
壮年の頃の姿といい、正徳4年(1714)寛永寺にて開眼し、到着までに会津領内を勧進して歩いたといわれています。
天海大僧正両親の墓
大正4年に龍興寺境内に埋もれていたものが発見され改修、再祀されました。
一対の五輪の塔で地輪に彫られた「景光」の名が微かに残っています。
町史跡へ指定されています。