酔月窯さんで「はきだし」の作業を体験させて頂きました!
まず、酔月窯さんに行くまでの間で難問が!
会津本郷の町の道は車がすれ違い困難な場所が多く、なにせ雪も積もっていたので車での移動が
大変。・・・あと20メートルという所で前から除雪車が!
30メートル位バックで下がってすれ違いしたのですが、雪道のバックは怖かったです。
そんなこんなで、やっと酔月窯さんに到着しました。
(写真は雪の積もっていない時の酔月窯さんの外観です。)
「はきだし」ってどんな作業なのか?
名前を聞いただけでは、イメージ出来ません。
さて、着替えて開始です。
今日私が「はきだし」の作業をするのは、【おろしがね】
金属製の物より、陶器製のおろしがねは繊維が壊れにくいので、陶器製のおろしがねを使うと、
大変おいしいおろしが出来ます。
型に流し込んだおろしがねが固まった後、型から取り出して乾燥させます。
その、乾燥した物の型の跡(ちょっと出っ張ってしまっている部分)を削ります。
いきなりの本番なので、かなり緊張します。
やり方は酔月窯の奥様である里子さんが、優しく教えて下さいました。
まずは持ち方と削り方から。
簡単に見える作業なのですが、これが慣れるまで結構難しいのです!
力を入れすぎて削りすぎてもいけないですし、力が弱くても残ってしまう。
絶妙な力加減が必要でした。
一番の難関がこちら。
丸い部分。
くるっと♪いければ一番良いのですが、そうはいかず。
彫刻刀を垂直に円を描きながら入れていきます。
むずかしい。
何個かやり始めてやっと慣れてスムーズにやれるようになって来ました。
その後、削り終わったものの削り跡をきれいにしていきます。
お湯をスポンジに含ませて、削った所と、削った際に出た粉をなでます。
これも絶妙な水加減と力加減が必要でした。
酔月窯さんでは、このはきだしの作業もすべて手作業という事です。
関東方面から来た修学旅行生(職場体験付きの修学旅行が今はあるそうです)にも、この作業を体験してもらうと、手仕事の大変さと素晴らしさを感じて帰ってもらえるそうです。確かにこの作業はやきものの町ならではのものですし、印象に残りますよね。
本当に良い経験をさせて頂きました。
酔月窯さんありがとうございました!お世話になりました。