私たちは「農業の6次化」をキーワードに活動をしています。
6次化は農業に携わる人たちの間でははやり言葉になっています。
6次化は「6次産業に化ける」の略称です。
「1(1次産業)+2(2次産業)+3(3次産業)=6(6次産業)」
「1次産業である農業、2次産業である工業、3次産業であるサービス業をすべて組み合わせた産業をつくりましょう」というアイデアでで生み出されたのが「6次産業」という言葉です。
農業といえば農作物を生産するのが生業です。
よく田舎は農業以外は何もないといいますが勘違いです。
農業を営む農村には農業以外の資源が実はたくさんあります。
あまり知られていないかもしれませんが農家の食事はある意味裕福です。
漬物をはじめいろいろな加工品を自分の家でつくっています。
梅酒をはじめいろんなものを季節ごとに漬けていたりします。
この加工品を都会の人に提供することができたとしたら、
農業を軸とした立派な2次産業です
農村では採れたての新鮮なものを食する機会にめぐまれています。
自分の家で食べる野菜は市場に出すものとは別に栽培された見かけは問題があるかもしれないけれど、農薬を使っていない安心・安全でおいしいものだったりします。
例えばこのような食材をつかえば都会の人を魅了するレストランをつくることができます。
これは3次産業のサービス業そのものです。
農業の生産現場は田園風景が広がる場所です。
都会の人からすれば憧れの地でもあります。
だって田畑は都会にはありませんから。
このような場所に宿泊施設をつくったらリゾートになるかもしれません。
これは都会ではまねできない農村の場所そのものの強みを生かした3次産業のサービス業です。
都会の人から見れば、普段田舎で生活している生活様式や生活空間そのものが都会にはない資源として目に映るのです。
これを活かさない手はありません。
資源は利用してこそ役に立ちます。
石油の油田は掘り出せて、その上、生成することによって利用することができるようになります。
田舎には眠った資源はありますが、石油でいうところの採掘と生成の技術が不足しています。
6次産業というアイデアは農業を元気にする技術のヒントがたくさん隠されています。
hayashi