へびの御年始
会津美里町雀林地区【法用寺】
仁王門入口に藁でつくった蛇体が祀られております。毎年1月7日に行われている行事で昭和60年3月16日に町重要無形文化財に指定されております。
地域の子供たちが集まり仁王門から藁の蛇を下ろし担いで村中の家々を鬨の声をあげて廻り、金品をもらいます。子供たちが廻っている間に地区の長老を中心に手慣れた方々が集まって新たに蛇体を作り仁王門に掲げます。村中を廻ってきた蛇体は歳の神で燃やします。
この行事は全国でも少ない行事で、昔、水不足だった雀林地区では、水の神様として龍蔵神社(現在の意加美神社)に五龍王神を祀ったがこの龍を象って藁の蛇を作り仁王門に飾ってこれをお参りするようになったそうです。
五穀豊穣、無病息災および水の豊かさを祈願する珍しい行事で100年前くらいから続けられています。ご興味のある方は是非、1月7日(火)に法用寺にお越しください。
来年は巳年です。縁起も良さそうです。ちなみに来年の藁の蛇は『雄』です。
このような行事は全国でも数少なくなってきました。少子化問題の中、地域の方が、受け継がれ継承している伝統行事に日本人として本当に素晴らしいと思います。
法用寺は現存する中では会津で一番古いお寺です。知れば知るほど興味深い会津の歴史を知ることができます。
法用寺境内の【雀林観音堂】は日本遺産の『会津三十三観音』にも認定されております。
🐍タイムスケジュール🐍※変更有り
●8時30分
出発式
(保存会代表・児童代表挨拶)
児童出発
(子供たちはお昼に昼食をとってから13時前に再出発します)
●8時35分
新蛇つくり開始
●11時10分ごろ
新蛇完成予定・奉納式
●14時ごろ
各戸廻り終了