2022.03.26

あいづみさと観光百人衆×地域事業者 オンライン交流会開催レポート

2022年3月22日(火)、観光・情報発信にご関心のある地域事業者のみなさんやコミットできる活動背景のあるプレイヤー、観光百人衆を集め、オンライン交流会を開催しました。その様子をお届けします。

これまでの取り組みを振り返って

集まったのは、あいづみさと観光百人衆や会津美里町の地域おこし協力隊、移住の支援と定住サポートを行う一般社団法人、集落支援や町民活動支援を行うNPO法人、タクシー会社、神社、ワイナリー、整体院など、地元事業の代表者や勤務される方々を中心とした計9名。

前半は、tarakusa株式会社の柿原からこれまでの会津美里町での情報発信の取り組みについて紹介しました。

会津美里町情報発信人材育成の取り組みとして、「発信をする人を増やす」ことを目的に2017年にスタートしたプロジェクト『会津美里町 まちの編集室』。外から町民のみなさん自らが思う、会津美里町の日々の暮らしのなかにあるさまざまな魅力を発信し続けてきました。

1期2期にて、町民のみなさん参加型のメディアづくりを通じて集まった「知ってほしい会津美里町の魅力」。ライティングや撮影のテクニックを学び、参加者それぞれのまちに対する想いが込められた市民目線ならではのかわら版をつくりました。

3期は、その情報を編集し、「誰に、どれを」体験して欲しいかを考え、具体的なターゲット像を設定したルートを想定。4期は、イベント式のワークショップにて、参加者自らが実際に伊佐寿美神社と新富座を訪ね、体験し、自らの言葉に起こして発信しました。

そして、5期は、withコロナ/afterコロナ時代の観光の形として、ますます重要性の増す個人旅行ニーズに向けた町民のみなさんそれぞれがまちの案内人となる準備へ。観光・情報発信に関心のある事業者のみなさんに向けて、会津美里町ならではの旅を生み出すきっかけづくりを一緒に考えることを目的としたオンラインセミナーを開催しました。

また、Instagram上で「#会津美里の日々」を付け、町民のみなさん自らが思う、会津美里町の日々の暮らしのなかにあるさまざまな魅力を発信し続けてきました。2022年3月25日までの投稿数は、5,836件。その流れは町内だけではなく、町の外にいる方にも広がり続けています。

今の課題を共有し、みんなで取り組む

進行のポイントはこちら。
・まずは自己紹介
・意見を交換したいお題を自由に挙げる
・ナビゲーター(tarakusa柿原・原山)のもと、課題を具体的にとらえてテーマに
・障壁と感じている物事を特定し、自由に議論やアイデア出し

ディスカッションの制限時間は25分とし、最後に話した内容をグループを越えてしてもらう仕組みです。

ディスカッションで出てきた意見は、ざっと以下の様子。

  • これまで事業所の発信は高校生が授業の一環で行ってくれていたが、コロナウイルス感染拡大の影響で訪問が難しくなり、発信が滞っている
    【解決策】観光百人衆が町内の事業所に立ち寄り、発信や意見交換を行う
  • 観光客と話していると、鶴ヶ城から会津美里町の神社まで足を伸ばし、宿泊は東山温泉という動きが見える。
    【解決策】会津美里町のなかでも一歩足を伸ばしてもらうために、交通事業者との連携、ルート発信を強化する
  • コロナのなかで発信担当者との連携が途絶えたり、遅れたり、臨場感が出なかったりする
    【解決策】フットワークの軽い観光百人衆に立ち寄ってもらい、発信に参加してもらう
  • 毎日発信することに疲れてしまった
    【解決策】写真+文章という通常の投稿スタイルではなく、Instagramのストーリー機能を活用して気軽にアップしてみる
  • 発信のネタに困っている
    【解決策】Instagramのストーリー機能の中にある投票機能を活用して、フォロワーからネタを集める

他にも、会津美里町を含む会津17市町村に加え、民間団体(観光協会等)、宿泊施設組合、交通事業者の47団体を含む64団体で構成されている『極上の会津プロジェクト』の案内人養成講座の講師を務めている参加者からは、「会津美里町は評判がいい」との嬉しい声も。具体的には、長福寺のおもてなしや、会津美里町担当のガイドの人柄の評判が良いなどが印象に残っているそう。「今後はタクシーなどの交通事業者に協力してもらいながら、ワイナリーや町内の酒蔵を巡るツアーや果樹園の収穫体験ツアーなど、町内だけではなく、北会津など広域で体験を考えていくことが必要」と、観光事業者にとって参考になる情報もいただきました。

地域事業者と観光百人衆の初めてのオープンなディスカッションの場でしたが、今後の町での活動のための情報収集や人との繋がり、現状の課題にアクションする機会をつくるための貴重な情報交換の場になりました。

文:『会津美里の日々』編集室

 

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