2017.09.10

ローカルメディアのつくりかた

まちの発信をする人を増やす会津美里町情報発信人材育成の取り組みとして開催するプロジェクト『会津美里町 まちの編集室』。第一回のゲストは、編集者のOFFICE YUKI KAGEYAMA代表 影山裕樹さん。『ローカルメディアのつくりかた』の著者でもある影山さんが、日本各地で見てきたローカルメディアの今を教えてくれました。

その地域でしかできない発信

 
「ローカルメディア(地域ごとに地域で立ち上げられたメディア)の制作は、地域活性に効く魔法ではない」と語る影山さん。東京から発信されるメディアを真似るのではなく、その地域でしかできない発信の仕方や届け方を考えてこそ、そのまちにとっての役割のあるローカルメディアをつくることができると言います。

 


『ローカルメディアのつくりかた』(学芸出版社、2016)

 

十誌十色の背景

 
セミナーでは、日本各地で立ち上がり、運営が続いているメディアが紹介されました。それぞれが立ち上がることになった独特のバックグラウンドやメディアに求められた役割、支持を集めたポイント、そして運営の体制や、裏話など。高齢者向けにつくられ、公募によるシルバー川柳の掲載が盛り上がりを見せているフリーペーパー『みやぎシルバーネット』や、城崎温泉の温泉街でしか買えない本として作家たちの作品を出版することで新しい観光客層を呼び込むNPO法人 本と温泉の媒体、地元の一次産業に光を当て、食材と生産者のファンを生み出す『食べる通信』……。十誌十色のストーリーがそこにはありました。

会津美里なら、どんな発信?

 
冷静な分析の目をもって各地のメディアを研究する影山さんのセミナーからスタートした「まちの編集室」。これから取り組む会津美里の魅力発信のために、まずはみんなで話してみたい、そんな気づきがいくつもありました。

文:柿原優紀(tarakusa)

記事のシェアはこちらから!